April 2018  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

『なつかしく謎めいて』

原 正和さん(お父さん童話作家)からの、
11月11日、児童文学ぞろ目の日!

『なつかしく謎めいて』
アーシュラ・K・ル=グウィン、

谷垣暁美 訳(河出書房新社)

 

今回ご紹介するのは、
「なつかしく謎めいて」 (アーシュラ・K・ル=グウィン、谷垣暁美 訳、河出書房新社)です。

 「なんかお話して」と娘が言ってくるのは、たいてい二人で歩いている時や電車に乗っている時。つまり、彼女が退屈な時です。
 私は、いつでも、でたらめ話をはじめます。気が乗らない時でも、話のなかに二人でうまく入ることができると、楽しくて仕方なくなります。
 娘にお話をすることは、いっしょにお話の世界を旅することです。よくするお話は、お気に入りの旅行先ということになります。
 この本のなかでは、「シータ・ドゥリープ式次元間移動法」という方法で人々が異次元への旅を楽しみます。ただし、この旅ができるのは、空港で足止めを食らって退屈な時だけ。
 シータ・ドゥリープ式次元間移動法は、一見、ただの夢想です。しかし、それと違うのは、多くの人々が別世界を共有できるという点です。この本は、その旅行ガイドです。
 子どもにお話をすることは、別世界をつくることです。いろいろな世界があるということは、人間を豊かにします。たくさんのお話をつくって、世界を豊かにしていきたいです。
(原 正和 ・ お父さん童話作家)

pagetop