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『月夜のみみずく』

森ふき さん(子どもと本の間)からの、
2月22日、児童文学ぞろ目の日!

『月夜のみみずく』 
ヨーレン詩/くどうなおこ訳
ショーエンヘール絵 (偕成社)

 

 

 

 久しぶりにスキーに行きました。ゲレンデは、はやりの曲がかかり、たくさんのグループがいて賑やかですが、ゲレンデとゲレンデを結ぶ林間コースに入ると、スキー場とは思えない静かな場所がぽっかり現れました。動物が顔を出しそうなくらい、しんとした森です。できる限り気配を消して森の中を見つめます。誰かいないかな。リフトに乗っていると小動物の足跡を見かけますが、そんな簡単には出てきてくれません。そのうち、若者の集団がけらけらと通り過ぎ、私のささやかな遊びも終わりとなったのですが、雪の中の木々を見ていたら1冊の本を思い出しました。『月夜のみみずく』です。

 

 冬の夜更け、父と娘が森にミミズクを探しにいきます。聞こえるのは自分達の歩く足音だけ。とうさんは「ほうーほう ほ・ほ・ほ ほーーーう」と呼びかけますが、ミミズクはなかなか姿を見せてはくれません。私も2人と一緒に絵の中の森に目を凝らし、一緒にミミズクを探します。2人は気づいていませんが、洞の中にはタヌキがいて、木のかげにはシカも姿をみせているではありませんか。静かな文章の中に自然へのやさしいまなざしを感じます。
(森 ふき ・ 子どもと本の間)

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