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『おおきくなったら きみはなんになる?』

ひなたあおい さん(元 幼稚園教諭)からの
4月4日、児童文学ぞろ目の日!

『おおきくなったら きみはなんになる?』
作 藤本ともひこ    絵 村上康成

(講談社)

帯には“卒園式で〜…”と書いてあるが、卒園式だけでは勿体ない。そんな絵本なので、敢えて始まりの4月に紹介させて頂きたい。
なんになる?の問いが、なりたい職業を聞いているだけではないところに、この絵本の素晴らしさがある。最初の花屋さんやお医者さんなどのページは、文章があって隣のページに文章に対応した絵があって‥と、あくまで“挿絵的”な展開が続く。
そして話が進んでいくごとに絵と文章が少しずつ乖離していくのだ。
それと同時に私たち読者の視野も開けていく。それは、なんになる?の問いが含む意味を広げてくれているのだ。絵と文章がお互いを補いあって、元々の意味以上の、“考える余白”を作ってくれている。こういう絵本を見ると、これが絵本の醍醐味だよなぁと思うのである。
きみはどんなことをしたいと思ってる?どんな人になりたいと思ってる?絵本は優しく問いかけている。
大人でも子どもでも、今まさにスタートをきろう!としている、全ての人に。読んでほしい本である。
(ひなた あおい 元・幼稚園教諭)

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