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『いちばんでんしゃのしゃしょうさん』

4月23日、森 ふき さん(子どもと本の間)からの、
児童文学、今日は、サンジョルディの日! 

(本の日ですね!)

『いちばんでんしゃのしゃしょうさん』
たけむらせんじ ぶん おおともやすお え ...
福音館書店(2011)

 

子供の中には熱狂的な電車好きがいます。図書館にある電車の本を片っぱしから読み、それでは満足できず、大人向けの雑誌や読み物も隅から隅まで眺めます。時には、各鉄道会社の路線図を床に広げて旅の予定を立てていることもあります。彼らの電車にかける情熱はどこから湧いてくるのでしょう。
『いちばんでんしゃのしゃしょうさん』は中央線三鷹駅発の始発電車が東京駅に着き、折り返して三鷹へ戻るまでの様子を車掌さんの目から描いています。朝、3時半に起きる車掌さん。なんとベッドは自動起床装置つき。セットした時間になるとマットの下のエアバッグがふくらむのだとか!腕時計の針をあわせ、1つ1つ指さし確認し、4時31分出発。線路やホーム、人の行き来に目を配りながら、運転士とともに定刻通りに電車を走らせます。文を書いている竹村宣治さんは長年中央線で車掌をされていた方。車掌さんの姿がいきいきと魅力的なのも納得です。
毎日同じ時刻に同じ場所を通る通勤電車。小さい子がフェンス越しに走り過ぎていく電車を見つめていたり、車掌さんに手を振っていたりする姿をよく見かけます。気づいた車掌さんも敬礼で挨拶を返しています。毎日、あの場所にいけば会える――彼らにとって、電車は学校の友達のようなものなのだと思わせてくれた1冊です。
(森ふき・子どもと本の間)

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