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『たのしいムーミン一家』

ほんまちひろさん(絵本作家)からの、
7月7日、児童文学ぞろ目の日!

『たのしいムーミン一家』
ヤンソン  山室静/訳 (講談社文庫)

 

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〜パンケーキとジャムを食べているような人なら、
そんなにこわくはありませんからね〜

飛行おにが、ムーミンママのパンケーキを食べるところで、でてくる文章です。

私はこの言葉が好きで、
毎朝、パンやヨーグルトと、ジャムを食べるときに、想い出します。

そして、自分がジャムを食べるのならば、
コワイ人にはならないようにしたいなあ、と思うのです。
(あ、はたから見たら、コワイ時もあるかもしれませんが…)

そしてそれから、この場面の続きを、思い出します。

飛行おにが、みんなのお願いを、一つ一つ、
魔法でかなえていくところ。

ムーミンママが、小さなムーミントロールのために、
飛行おにに、お願いをしたり、

じゃこうねずみの読んでいた本のタイトルが、
魔法で、変わったり。

そして、
トフスランとビフスランが、お願いをして、
怖そうな飛行おにが、しまいには・・・。

ムーミンたちのやり取りを想いだしながら、
現実の私の朝ご飯は食べ終わり、そして、そのあと、
掃除をしたり、買い出しにでたりしながらも、
ムーミン谷のことを想ったりするのです。

物語は、文字を目で追って「読む」ときと、
そのあと、想い出すことで「読む」ときがあって、

私はこの後者を、個人的に「想い出し読み」と呼んでいます。そして、この「想い出し読み」こそが、私はすごく好きです。

「想い出し読み」は、読んだ冊数の加算にはならないけれど、
自分が、もしも、子どもを育てる立場にいたら、子どもたちの、その時間を、大切に、そっと静かに確保してあげたいな、と、想ったり。

(ほんまちひろ)

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