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『バンビ 森の、ある一生の物語』

森 ふきさん(子どもと本の間)からの
2月22日、児童文学ぞろ目の日!

『バンビ 森の、ある一生の物語』
フェーリクス・ザルテン 作 

上田真而子 訳 (岩波書店)

 

 

夏になったばかりの森に1頭の小鹿が生まれました。小鹿ははじめて見るものすべてが珍しく、興味津々です。母親の「それはおまえが自分で見て覚えるの」という言葉。身を持って体験し、驚き、時には失敗しながら、森で生きていく術を学んでいくのです。
私が、この物語を好ましく思うのは、動物が一貫して動物らしいからです。動物達は人間の言葉を借りて会話をしていますが、それぞれの種の特徴の中にいます。鹿は鹿らしく、狐は狐らしく、そして人間も「人間」として描かれています。自然界からはみ出してしまった人間は、自然に対してどのようにふるまっていけばよいのだろう。読後、そんなことを考えています。
ドイツの深い森の中を動物に気づかれずに散歩しているような気分を味わってみませんか。

(森 ふき・子どもと本の間)

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