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『いっぽんのせんとマヌエル』

ちょこりんさん(公共図書館司書)からの、
3月3日、児童文学ぞろ目の日!

『いっぽんのせんとマヌエル』
文・マリア・ホセ・フェラーダ  絵・パトリシオ・メナ
訳・星野由美  (偕成社)

 

ピクトグラムは、優しさ。
人と人が想いや情報を伝え合うのは、文字や音声だけではない。
文字を持たない民族もいるし、目が見えない、耳が聴こえない人々は地球上にはたくさんいる。
人が人に何かを伝えたい時、相手が通常の自分の伝達方法では理解しにくい時、相手に合わせた手法を見つけ出し、工夫していくことはとても大切。
それは手話だったり、点字だったり、指文字だったり、筆談だったり、顔の表情だったり。あるいは、一輪の花で自分のすべての想いが伝わることもあるだろう。

こ の絵本『いっぽんのせんとマヌエル』は、「線」が好きな自閉症の男の子マヌエルくんのお話。ノート、空、地平線の中にいつも線を探して、自分の世界を形づくるのだそう。
自閉症の子には、線ではなく、数や動物が好きな子もいて、それぞれがその「自分の好きなもの」を通して周囲からの情報を整えていくという。

相手への自分の想いの届け方、必要な情報の届け方の知恵は、人の優しさからしか生まれてこない。AIからは生まれてこない。

*この絵本は、チリからやってきた絵本です。
日本語版には、文字やお話の内容の理解のたすけとなるピクトグラムがついています。

https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784032027709

(ちょこりん)

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