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『ぼくはアイスクリーム博士』

ほんまちひろさん(絵本作家)からの、
5月9日、児童文学、アイスクリームの日!!(だそうです)

『ぼくはアイスクリーム博士』
ピーター・シス さく
たなかあきこ やく (西村書店)

 

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アイスクリームを食べるとき、はな歌は、
「アイスクリームの歌」(さとうよしみ詞・服部広一曲)、
4歳の頃も、40を過ぎても、おなじ歌。

子どもの頃、鹿児島に住んでいて、夏は本当に夏で、
近所の商店でアイスを買って来たり、母が卵やクリームを泡立てて、チョコレートのマーブルアイスを作ったり、
かき氷を鍋いっぱいにかいたり、ひんやりおやつの思い出がたくさんあります。
子どもの頃のことを思い出そうとしても、浮かんでこないのに、おやつ、と思うと、子どもの頃の情景がおやつをめぐって、いろいろと浮かんできます。

鹿児島には、サツマイモのようなアイスが売られていて、
子どもらしい子どもだった私は、なんで、芋の中に、アイスが入っているの!?と、あまりの不思議さに、困ってしまったほどでした。

そして、おやつを食べるときに両脇に置いていたのが、

『大あたりアイスクリームの国へご招待』
(立原 えりか 著/北田 卓史 絵/旺文社)
と、
『王さまのアイスクリーム』
(フランセス ステリット 著/ 土方 重巳 絵/ 光吉 夏弥 訳/大日本図書)

私は、本当に、子どもらしい子どもだったので、
「アイスクリームの歌」の歌詞にでてくる、王子でもアイスクリームを食べられなかった昔の王子の、一番最後の王子こそ、この『王様のアイスクリーム』の王様なのか、
それは、この王様の次の人からなのかどうか、という問題を、ずっと考えていました。
この王様は、大人になってから食べることができたから、「食べられなかった王子」には入らないのか、でも、それは大人になってからだから、「食べられなかった王子」なのか、どうか。

いわば、歴史の転換期を目の当たりにしたような問題を一生懸命に思いながら、子どもだった私はアイスクリームを食べていたのでした。

そして、最近、お気に入りアイス本セットに
『ぼくはアイスクリーム博士』が追加されました。

この絵本の中では、アイスの歴史が、紹介されているのですが、
私が子どものころから、アイスを食べるときに思い描いていたメビウスの輪のような夢想を、溶かし消してしまうような説明ではなくて、
アイスへの夢想が、さらにふんわり膨らんでいくような、やさしい描き方で、アイスにまつわる歴史のいろいろが、(諸説の一つ)紹介されているのです。

そのやさしい紹介の仕方に、ふわっと、この本のファンになってしまいました。

(ほんまちひろ

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