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『メロンに付いていた手紙』

ちょこりんさん(公共図書館司書)からの、
7月7日、児童文学ぞろ目の日!

『メロンに付いていた手紙』
本田 有明 著 (河出書房新社)

 

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〜フィクションとノンフィクションの間の物語〜

坂口海斗は、東京に住む小学校6年生。
7月7日の海斗の誕生日に、お母さんが買ってきたのは「特選 夕張メロン」
「めちゃうまだ。ふつうのメロンより甘くて、味が濃くて、口の中でとろけるような感じだった。」と、メロンを食べた海斗は大喜び
そしてメロンが入っていた木の箱を、ミニカーをしまうのに使おうと中を見たら、箱の底に紙が1枚。
「ぼくたちが大事に育てました。おいしいので食べてください。 山本夏樹」

「メロンに付いていた手紙」は、海斗と同じ小学校6年生の夕張に住む男の子からだった。
夕張メロンが出荷される時に、大人に内緒で手紙を入れ、それが運命的に同い年の東京の男の子の手に渡ったのだ。
そして、夏休みに海斗が夕張の夏樹の家に行くことになった。
小学生どうしが友情を育くむ爽やかなストーリーが展開していく。

しかし、その背景にあるのは夕張市の厳しい現状。
「夕張市は、日本で唯一の財政再生都市。高齢化が日本一高い限界集落。東京都二十三区より広い土地に人口が約九千人の過疎地。」(本文中より。2018年6月当時)

この本が出版されてから1年以上過ぎた今、本文中に出てくる元都庁職員で日本一若くて給料の安い市長は交代、JR 石勝線夕張支線は廃線、人口は減り続けている。

夕張市の未来は、どうなるのだろう?  
この物語の続きは、どこへ向かうのだろう?

海斗と夏樹、そしてこの本を読んだすべての人、すべての日本人が、この物語の続きを綴らなくてはならない時代に私たちは今、生きている。
たくさんの心をこめて、たくさんの知恵を絞りながら、私たちの未来を描かなくてはいけない時代に。

*     *     *

夕張には行ったことはないけれど、倶知安で生まれて、9才まで札幌で育った私にとって、北海道はとても大切な場所。
南米の伝説に、山火事が起きた時に小さなハチドリが口に水ひとしずくをくわえ、火の上にそれを落とすという行為を何度も繰り返したという話がある。その行為を嘲笑するほかの動物たちに、「今、自分にできることをやっているだけ」と言うハチドリ。
愛する北海道のために今、自分ができることは何?
と考えていたら、私が今すぐできる「私のひとしずく」を夕張市HP の中に発見!!(最後に記載)
誰でも、自分の「ひとしずく」を見つければ、「ハチドリ」になれるのだ。

北海道新聞電子版夕張支線廃線日の動画
https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/movies/detail/6049040628001

私のひとしずくはコレ
夕張市のふるさと納税

https://www.city.yubari.lg.jp/gyos…/furusatonozei/index.html

(ちょこりん)

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