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『レッド あかくてあおいクレヨンのはなし』

ちょこりんさん(公共図書館司書)からの、
9月9日、児童文学ぞろ目の日!

『レッド あかくてあおいクレヨンのはなし』
マイケル・ホール作 上田勢子訳
(子どもの未来社 2017年)

 

 

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レッドは、「赤」のラベルが貼られたクレヨンです。
でも、赤い色を塗ることが得意ではありません。
オレンジ色の先生は、練習すれば赤い色を塗ることができるようになるという考えです。
何度もレッドに赤いイチゴを描かせますが、うまくいきません。
オリーブ色のおかあさんは、友だちの黄色のクレヨンといっしょならオレンジ色のみかんを描けるに違いないと考えました。
けれども、やってみたら緑色になってしまいました。

どんなことをしても、レッドには赤い色を塗ることができません。

クラスのみんなは、口々に言いました。
「レッドって、ほんとに あかなのかな?」
「なまけているんじゃないか?」
「そうだ、どりょくしなくちゃね」
「そうそう、もっとがんばれ!」
「ゆっくりまとう。じかんがひつようだよ」

ある日、新しい友だちがやってきました。パープル色のクレヨンです。
自分が描いた船に「うみをかいてくれる?」と、レッドに頼みます。
自分は赤だからできないというレッドに、「やってみてくれない?」と。

試しにレッドがやってみると・・・・・
なんと、青い海が描けました!
レッドは、赤ではなくて、青だったのです!
レッドは、ブルージーンズ、青い鳥、青いクジラと、どんどん描き出しました。

おかあさんは喜びました。
「レッドが かがやきだしたわ!」
友だちも口々に言いました。
「レッドが ブル―だなんて だれかきづいていた?」
「わたし、しってた。レッドはブルーだって」
「よくかんがえてみれば、わかったはずだよ」
「かっこいいよね」

レッドは、広い空に、青をいっぱい塗りました。
・・・・・

人が本当は何色なのかは、貼られたラベルからではわからない。
外見からだけでは、人の本質は見えてこない。

貼られたラベル(レッテル)にとらわれないことの大切さ。
パープル色のクレヨンが教えてくれました。

※「レッド あかくてあおいクレヨンのはなし」は、

アメリカ図書館協会のレインボーリスト(LGBTQの青少年向け推薦図書)に選ばれた絵本です。

(ちょこりん)

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