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『ぼく、悪い子になっちゃった』

お父さん童話作家の、原正和さんからの、
9月9日、児童文学ぞろ目の日!

『ぼく、悪い子になっちゃった』
作・マーガレット・ピーターソン・ハイデックス 
訳・渋谷弘子 絵・堀川理万子(さ・え・ら書房)

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今回、ご紹介するのは、
「ぼく、悪い子になっちゃった」
(マーガレット・ピーターソン・ハイデックス作、渋谷弘子訳、堀川理万子絵  さ・え・ら書房 2014年)です。
 この物語の主人公、小学4年のデクスターは、転校したばかりの学校で知らない子を叩いちゃう。どうしてそんなことをしたのか、自分でも分からない。さらに、アボット先生の授業で、そのことを作文に書くことに。ついてない。
 ところが、いやいや始めた作文だったけど、先生に教えられ、何度も書き直していくうちに、デクスターにはいろんなことが分かってきます。まず、どうして人を叩いてはいけないのか、そして、どうしてデクスターは叩いちゃったのか。
 デクスターに叩かれた男の子の名前はロビン。デクスターは先生に言われ、作文を正確に書くために、ロビンにも取材をしました。そして、衝撃の事実を知ります。デクスターは、ただロビンを叩いたわけではなかったのです。
 自分が「事実」だと思っていることは、相手がどう思ったかを聞かない限り、単なる思い込みでしかないのです。
 デクスターとロビンは、親友になります。「書くこと」や「聞くこと」が、私たちにとっていかに大切かが分かる素敵な物語です。
(はら・まさかず)

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